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スカーバラの市【すかーばらのいち】

表題のように書くと何のことかわからないだろうが、「Scarborough Fair(スカボロー・フェア−)」と聞くと理解する人も多いだろう。



スカボロー・フェア:wiki
スカボロー・フェア(スカーバラの市) (Scarborough Fair) は英国の伝統的バラードである。この歌の舞台は中世末期まで遡るが、当時ヨークシャー地方(現: ノース・ヨークシャー州)の北海沿岸のスカーバラは英国中の商人の重要な交易拠点だった。そこには道化師や手品師が集い、8月15日からは45日間の巨大な長期間の市が行われていた。これがタイトルになっているScarborough Fair(スカーバラの市)である。市の期間中は、英国中や大陸からも人々が交易のためにスカーバラへ集まった。
この歌は16〜17世紀に、『エルフィンナイト』(チャイルド・バラッド No. 2)という古いバラードを作り変えたものであると言われている。吟遊詩人が町から町へ歌を伝え歩くに従って変化し、何十もの詩が出来上がったが、一般化して歌われたものは少なかった。サイモン&ガーファンクルによって有名になった編曲は19世紀末に生まれたものである。(中略)
解釈
"parsley, sage, rosemary and thyme" の繰り返し句は現代人にはよく理解できないが、象徴的意味に満ちている。パセリは今日まで消化の助けになり、苦味を消すと言われており、そして中世の医者はこれを霊的な意味としても捉えた。セージは何千年もの耐久力の象徴として知られている。ローズマリーは貞節、愛、思い出を表し、現在でも英国や他のヨーロッパの国々では花嫁の髪にローズマリーの小枝を挿す慣習がある。タイムは度胸の象徴であり、歌が書かれた時代、騎士達は戦いに赴く際に楯にタイムの像を付けた。歌での話し手は、4種のハーブに言及することで、二人の間の苦味を取り除く温和さ、互いの隔たった時間を辛抱強く待つ強さ、孤独の間彼を待つ貞節、出来ない仕事を果たす矛盾した度胸を具えた真の恋人、そして彼女がそれらをできた時に彼の元に戻ってくることを望んでいる。
また、一説にはスカーバラの市には処刑台があり、そこから魔除けの効果があるとされるこれらの香草が歌に織り込まれたともされる。

リンク先のwikiには歌詞(訳詞)も参照されているので読んでみると何やら切なさを感じる。

男と女のそれぞれの要求の繰り返しで、無理な命題を投げかけてはそれができれば恋人になるという。そして最後の歌詞で「できないと言うのなら、私はこう答える、パセリ、セージ、ローズマリーにタイム、ああ、せめてやってみると知らせてくれ、でなければあなたは決して恋人ではない。」と双方が謳う。男と女が自らにないものを永遠に求め合うその性を表しているようにも聞こえるし、男と女の永遠の隔たりを表現しているようにも聞こえる。求め合いながらも思いやる心を持たなければ彼らは決して恋人にはなるまい。思いやっていてもお互いを求め合わなければ恋人にはなるまい。

時期的にはちょうど今頃の歌だったことに少し驚いた。楽曲のイメージは、真夏の今よりも初冬の趣すら感じる晩秋のような物悲しさをたたえているように感じたからだ。

なぜハーブの名が何度も繰り返されるのかはwikiの解釈を読んでも今ひとつ釈然としないものの、それらの薬効で「恋人」が命題を克服する助けとするよう祈っていると考えるのが自然かもしれない。曲の神秘的な響きにも、このハーブを中世の魔女の秘薬のような、まじないあるいは呪術的なニュアンスに捉えているあたりは想像できる。

サイモン&ガーファンクルの曲で世界的に有名になったが、こういう自国の埋もれた伝承曲を見出すという手法は、日本でも赤い鳥が「竹田の子守唄」をヒットさせて話題になった。



それぞれのお国柄がこういう伝承曲ににじみ出ている。期せずしてこの歌にも「お盆」という今の時期が歌われている(^^;)時間が止まったようにも感じる真夏の昼下がり、私の傍らでも先程からセミの混声合唱が鳴り止まない。英国の田舎の夏も日本と同じように蝉しぐれが響いているのだろうか?

JUGEMテーマ:音楽
Posted by soup2001 | comments(2)  trackbacks(0)



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comments
Re:
スカボロー・フェアは高校生の時に、英語の授業で初めて聞いた覚えがあります。
早速、この曲が入っているアルバム (LP) を購入しましたね^^

ただ、当初はサイモン&ガーファンクルではなく、サイモント・ガーファンクルと誤解していて、男性デュオだとアルバムを購入した時に初めて気づきました^^;
| やまさん | 2014/08/20 23:37 |
Re:
>やまさん、毎度♪

一人の人間と勘違い(^^;)なるほど最初にちゃんと教えてくれる人がいないとそうなるかもしれませんね。

私が最初に聞いたのは覚えていませんが、テレビ放映の最初を見て(TBS「月曜ロードショー」解説:荻昌弘/wikipedia)あるいは新聞テレビ欄(解説)や音楽情報誌音楽の「サイモン&ガーファンクルという男性二人組」と言う紹介をされていたのを覚えていて、割と最初から二人の名前であることは認識していました。

その後耳にするたびにどんどんと惹かれていったのを思い出します。

優しげなボーカルの主がアート・ガーファンクルで、少し低めのささやくようなボーカルがポール・サイモンだと聞き分けられるようになったのは、アルバムを買って聴き込んだ後でした(^^;)

wikiの解説にも有りますが、サイモン&ガーファンクル版はオリジナルの歌詞に独自の歌詞(詠唱部分)を追加してベトナム戦争当時の反戦的メッセージを歌いこんだとされているのも不思議な世界観の構築に一役買っていたと思われます。

●サイモン&ガーファンクルのアレンジ 〜反戦への詠唱〜
http://www.worldfolksong.com/closeup/scarborough/page9.htm
soup2001 | 2014/08/21 00:33 |
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