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誤算【ごさん】

このところ中国にまつわる外交ニュースが賑やかである。アメリカやイギリスを歴訪して中国の国威を誇示する意図が顕著なのだが、習近平国家主席の思惑ほどは事が運んでいないようだ。

オバマ氏、ついに怒る 夕食会で一変した対中戦略 :日本経済新聞
 世界の指導者は2つのタイプに分かれる。どんな相手とも「話せば分かる」と信じる人と、その逆だ。前者の典型は、オバマ米大統領である。
 彼に接したことがある政府高官らは「オバマ氏は軍を動かすのをいやがる」と語る。なぜなら、たいていの問題は、話せば何とかなると思っているからだ。
 そんな彼がついに怒りを爆発させ、対話に見切りをつけたという。9月24日、ワシントンにやってきた習近平中国国家主席との夕食でのことだ。

米中首脳会談
(中略)

 その夕食会の直後、憤ったオバマ氏は側近に命じ、ただちにハリー・ハリス米太平洋軍司令官に連絡させ、こう通告したという。「南シナ海での作戦を承認する」
 この作戦とは、中国がつくった「人工島」の12カイリ(約22キロメートル)内に、米軍を派遣するというものだ。国際法では、各国の沿岸から12カイリを領海と定めている。そこに米軍の艦船などを送り込み、「人工島」を中国の領土と認めない姿勢をみせるというわけだ。

先月訪米先のシアトルで習主席が航空機の大量購入を発表して、アメリカ人を懐柔できると思っていたかもしれないが(^^;)アメリカの興味は一時的な金儲けではなく、その先であることを見誤ったのかもしれない。

中国がボーイング機300機・4.6兆円分を購入・・・習近平主席訪米で発表:サーチナ
 米国の訪問中の中国・習近平国家主席は現地時間24日、米シアトルでボーイング社工場を訪れた。同社職員600人の前で習主席は、ボーイング機300機を購入すると述べた。購入価格は計約380億ドル(約4兆5663億円)とみられている。

300機はたしかに高額な買い物だが、過去6年間に渡って中国はフランスのエアバス社から100機を購入し続けている。アメリカ向けに大風呂敷を広げて見せても中国バブル崩壊による「金融危機」の懸念がある以上、空手形に終わる可能性もあり、そこまで中国の経済活動に関してアメリカは信用していないとも思えるのだ。

エアバスの中国納入機材数 6年連続で100機超え:Tomorrow Asia

アメリカにとってはようやくTPPが妥結し太平洋上での貿易経済圏を確保でき、この経済圏における中国の影響力を制御できる目途がたったことで中国に遠慮する(すり寄る)必要もなく、日本も安保法制が変更され軍事協力オプションが手厚くなった以上、これまでのように「大めに見る」事をやめたということだ。

それが早速ニュースとなっている。

米艦、12カイリ内に進入=中国人工島沖の「領海」航行−暗礁周囲は国際水域と主張:時事ドットコム
駆逐艦「ラッセン」
米CNNテレビは、作戦は同日、終了したと報じた。米軍は今回に限らず、艦船・航空機の人工島周辺への派遣を繰り返す意向とみられ、「南シナ海は固有の領土」(習近平国家主席)と唱える中国の反発は必至だ。
 ラッセンが進入したのは、滑走路建設が進んでいるスービ(渚碧)礁。中国はスービ礁を含め、南沙諸島に築いた人工島から12カイリ以内を「領海」だと主張しているとされる。

シドニーの港に停泊する米駆逐艦「ラッセン」=2007年4月(EPA=時事)

 ただ、スービ礁は中国による埋め立て工事前は満潮時に水没する暗礁で、国際法上、領海は認められない。


そして国際情勢での中国+ロシアの連携に対する不快感をカタチで示したといえる。習近平は訪米に先立つ7月にロシアを訪れ連携して協力する関係強化を図っていただけに、オバマは大統領として今後に引き継がれる「アメリカが望む世界秩序と相容れない中国・ロシア」への対応を変えて行く決断をしたのかもしれない。

プーチン大統領と習近平主席が「連携」確認 ロシアで中露首脳会談:産経ニュース

ここへ来て中国には因縁の深いイギリスが何かと中国に尻尾を振る素振りを見せイギリス国内からも批判されている(^^;)

習近平主席に英BBC記者が会見で皮肉たっぷり質問 「英国民は人権に問題を抱えた国とのビジネス拡大をなぜ喜ばなければならないのか」:産経ニュース

 「習主席、英国民は、民主主義がなく、不透明で人権に大きな問題を抱えた国とのビジネスが拡大することを、なぜ喜ばなければならないのでしょうか」

 キャメロン氏に指名された英BBC放送の女性記者が21日、いきなりこんな質問をぶつけた。

 キャメロン氏はこれに苦い表情で、「人権か、ビジネスかという質問の前提にはまったく賛成できない。5年、首相を務めて思うのは、両方が重要だということだ。経済関係が強固になれば、双方の関係も深まり、それ以外の問題でも率直な議論ができるようになる」と反論。隣の習氏の方を見ながら、同じ内容の発言を繰り返した。

また、訪英中の習近平が晩餐会前のスピーチが英国人の嫌気を最大限に引き出したと言うニュースまで出ている(^^;)

英王子ら退屈&居眠り? 習近平氏の演説を英紙が「ぶざま」と辛口評論:産経ニュース
晩餐会
習近平主席のあいさつ中、下を向く出席者(AP)

 演説は約27分間。中国語の演説を、通訳を介して聞いていたことや、一日の疲れもあったのだろう。演説する習氏の隣で、英王室のエスコート役、アンドルー王子らが疲れたような表情で下を向いて話を聞く様子がカメラに収められた。

 一方、20日の議会演説については、英紙フィナンシャル・タイムズが「議会制が誕生した揺りかごでみせた習氏のぶざまな瞬間」と紹介した。

 習氏は演説で「英国は最も古い議会制国家だが、中国は2000年も前から法治の重要性を語ってきた」と述べ、民主主義に関係した中国批判は受け付けないとの姿勢を暗に示した。

 同紙はこれに対し、「法の支配」の理念を生み、近代民主憲法の礎石となったマグナカルタ(大憲章)制定800年を迎え、中国で巡回展示を行う予定が急きょ、当局に中止させられたことを紹介。「中国に法治と民主主義を強調する資格があるのか」「自分たちに有利な歴史だけ言及した」などと批判する議員たちの声を報じた。

中国語と英語の翻訳演説を30分近く聞かされれば確かにうんざりするのはわかるが、イギリス人のリアクションが正直すぎる(爆)普通は体裁を取り繕って我慢するものじゃないのか?(^^;)

ただ、クソ面白くないのは私にも理解できる(爆)ましてや少なからず有色人種への差別の歴史を持ち、ジョークやウイットを愛する西欧白人の中で、アジアの猿から共産主義の宣伝を長々とされることはこれほどまでに苦痛を伴うものなのかもしれない(^^;)

つい先日、インドネシアの高速鉄道を中国にさらわれた日本だが、実はジャカルタで計画されている都市高速鉄道路線には日本の高速鉄道が採用されている。それには日本の円借款がセットでついていた。何の事はない。日本も中国と似たような手口を使っているわけで、そう何度も同じ手が使えない(円借款を増額できない)部分もあり、インドネシア側にしてみれば有利な条件提示を受ければそちらになびくのは仕方のない事だし、中国側の顔を立てて他の投資を誘う意図もあったのかもしれない。

インドネシア高速鉄道報道:日本メディアのおかしな報道と後出しジャンケン(完結編):インドネシア新聞

案件が取れなかったとわかると客の批判を始めました。くるだろうなと思っていました。皮肉なことに、この原稿のタイトルは「インドネシア高速鉄道、ODA最大受け取り国の「変心」」でした。簡単に「変心」するのは国でも企業でもなくメディアです。 今回、幸い日経ビジネスさんは言及しませんでしたが、この他に「インドネシアは賄賂大国で、中国はいくら積んだ」系の話題がネットやSNSで上がっています。それ自体私は否定しません。が、もし日本が今回受注していたら、「インドネシアは賄賂大国で、日本はいくら積んだ」と彼らは書いたでしょうか?? そういう輩は「安倍」と首相を呼び捨てにしてネットで騒ぐ、一部のアンチ安倍派の方々だけだったはずです。まあ、そういうことです。また、これまでインドネシアのインフラ建設に一番尽力してきた外国は日本です。「インドネシアのインフラ運用はダメ」「賄賂」という物言いは別に構いませんが、他人面で言い放って無責任に言葉に浸るのは頂けないと私は思っています。

やはり「マスゴミ」はマスゴミ(^^;)日経新聞の経済記事はまだマシなのかと思っていたらそうではなかったようだ。これだからメディアのニュースをそのまま受け取る気にならないんだよねぇ・・・(^^;)

こういう相手側からの側面を考慮に入れないかぎり、日本のメディアはどんどん信用を落としていくことになろう。いや、もう既に私自身はメディアの信頼感は十分すぎるくらいに無くなっているが(爆)先発ニュースと後発の後追い記事、専門家などによる分析・評価とその反論が出揃わないと素人の庶民は確実にミスリードする。

外交や政策には相手や国民という自分たち以外の当事者が存在し、それらの事情・情報を可能なかぎり集めて分析しなければ「正解に近い情報分析」は出てこない。色んなソースから情報を取り取捨選択する「バランス感覚」を持たなければどこかで間違ってしまうものだ。

そういう意味では、「完全に成功した」外交や政策というものは存在しないのかも知れない。常に軍事や経済の力関係と状況の流動性を先読みできた側がより成功に近い結果を得られただけで、それらは継続性がなく簡単に逆転を許す曖昧なその時点での状態でしか無い。

アメリカも中国もロシアもそういう意味では情報戦において必ずしも成功していない。今回は中国が「期待ほどの成果が得られなかった」点では「失敗」と見る有識者も少なくない。



全く違う話ではあるが、今の中国の「失敗するパターン」がよく現れている事件があった。

世界記録挑戦も豚の餌に、4トンのチャーハンが物議 中国:CNN

ギネス炒飯

(CNN) 中国・江蘇省の揚州で開かれた世界最大量のチャーハン作りに挑むイベントで、出来上がった4トンあまりのチャーハンの一部が豚の餌になっていたことが発覚し、批判の的になっている。
中国国営通信によると、揚州名物のチャーハン料理イベントは22日に開かれ、地元住民や外国人観光客など300人が料理人になって、4192キロ分のチャーハンを作り上げた。
ギネス・ワールド・レコーズによると、これまでのチャーハン世界記録は昨年トルコのイベントで達成した3150キロが最高だった。揚州の記録はこれを上回る。
しかし地元メディアの報道で、出来上がったチャーハンがゴミ回収車に乗せられていたことが判明。イベントを監督した揚州観光局は25日、監督不行き届きだったと認め、人間の食用に適さなかった150キロ分が養豚場に送られたと説明した。残りは地元の食堂に配ったとしているが、それ以上の説明は避けている。
ギネスによると、記録として認定するためには全て食べられるチャーハンを作る必要がある。揚州のチャーハンは「150キロ以上が人に食べられないものだったことがはっきりした」として、記録を認定しなかった。

中国人が間違ったポイントは
1.ギネスの記録に挑戦する上で、そのルールを自分勝手に解釈した(ただ作ればいいと思っていた?)
2.外見・体裁をつくろうだけで、4トンのチャーハンを作るしっかりした事前準備(全量が食用になるものを作る)をしていない
3.冷静な者から見れば欠陥があるのに実際に失敗するまで気がつかない(イベント管理者の責任感や現実認識がなさすぎる)

・・・というところだろうか。

中国国内だけであればこれでも通用したのかもしれないが、世界基準は中華基準より遥かに厳しい(^^;)
食の安全性、機械の信頼性、システムの安定性とそれを運用する人間の認識・意識。この事件は見事にその
中華基準の欠陥が全部入っている(爆)

ただ、覇権国家というものは往々にして「自己基準」が全てに優先すると勘違いするのかもしれない。現在進行形の中国はもとより、「世界の警察国家」気取りだったアメリカも「アメリカの正義こそが世界の正義」と思い込んでいたし、かつての日本も「神国日本こそが世界の範となりアジアの覇者となるべき」と西欧の侵略から植民地を開放する大義名分を自分に都合よく振りかざしていた。

どんなものにも「適正」と言う「量や規模」がある。かつての日本や中国は急進的に拡大したためにその適正値を誤った。アメリカも分不相応に力を過信して自縄自縛に陥った。

メディアの軽薄さも、発信する時間的制約があるために一過性でもいいから「衝撃的な情報」を商品化するために「単純な事実誤認」や「情報の読み違いという誤算」の呪縛からは逃れられない。悪いことに事後処理としての「訂正記事」は軽んじられる。なかったコトにしてしまう厚顔無恥なメディアが少なくないというかほとんどであるし(^^;)珍しい例として慰安婦問題の某新聞は、何十年も立ってから周囲に責められ、しぶしぶ訂正して大顰蹙を買った(^^;)

そういう意味では即時性の塊のようなテレビは、生放送の場合は時間内か次の放映時に訂正し謝罪することはやっているが多くの場合は「事実誤認や人命や地名などの単純ミス」で、報道姿勢の誤りは謝罪対象になったのを見たことがない(^^;)まぁ、事故や災害情報ならともかく、政治経済や社会のニュースの初見で、報道内容を真に受けることは殆どないが(爆)

つまり誤算を予め織り込めない者には期待する結果は得られないということだ。

散々エラそうに言っているが私自身、それができなかったために、貧乏な一人暮らしの不幸な孤独死予備軍なわけだから、これは絶対的な真理だと思うのである(^^;)

いや〜人生は誤算だらけだねぇ(爆)

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Posted by soup2001 | comments(0)  trackbacks(0)



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