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不殺の剣【ころさずのけん】

昨年12月に3週連続で放映されていた「るろうに剣心」実写映画版3部作録画分をようやく見終えた(^^;)>今頃



最初に断っておくが、私は原作の漫画を全く読んでいない(^^;)「るろうに剣心」という名の漫画が人気であることを何となく聞いたことがあるぐらいで「読んでおきたい一作」という世間的な評価も聞こえてこないので、おそらく今後も原作を読むことはないだろう(爆)・・・他に読みたいものがありすぎて申し訳ないが漫画は優先順位が低いのである(^^;)

ネットで広く流布されている以下の画像の元ネタが「るろうに剣心」なのは周知のことだろうが、

るろうに剣心
<画像元:Yahoo知恵袋>

私もかろうじてこの画像が「ネタ」であることと元の絵が原作のものであることを知っていたくらいなので、原作のファンから見れば私など「るろうに剣心」を語る資格など無いのは理解しているつもりである。

ただ、原作を知る人にはこの実写映画版はあまり評判が宜しくない。特に完結編の展開やエピソードの端折り方が「原作レイプ」な変更ぶりだったようなので憤慨するのはよく理解できる。しかし別物の映画としてみた場合、娯楽作品としての完成度はここ数年の日本映画と比べても決して低くはない。アクションや映像表現も非常に良く出来ていて(少々オーバーには感じたものの)、「なんだ、結構イケるじゃん」と思った。

ストーリー上の設定として悪役の志々雄真実(ししお まこと)の率いる反乱軍勢力の設定が少々荒唐無稽に過ぎたり、あまりの不死身ぶり(^^;)は少々苦笑いモノではあるが、それは主人公の緋村剣心(ひむら けんしん)を含めた主要登場人物で死闘を演じる面々は全て似たようなものなので「映画上のプロレス的演出」とあえて目をつぶれば結構手に汗握る活劇ぶりである(^^;)

まぁ、しかし半端ない運動量と受け続けるダメージの連続に全員「幕末ターミネーター」の異名を差し上げたいくらいだ(爆)

また、原作のオリジナル・ストーリーを知らない私には作品の深い背景は別にして、映画版での「不殺の剣(ころさずのけん)」あるいは「不殺の誓い」はなにやら今の平和憲法の縛りを受けたハンデキャップ戦を強いられる日本の安全保障を想起させて中々興味深かった(^^;)

比古清十郎

「そんな甘っちょろいことをいつまで言っていられるものか」

不殺の誓いを立てた剣心に幕末の殺戮の時代を超えてきた多くの剣客たちは同様にうそぶく。それはかつて剣心に剣を教えた師匠からも発せられる言葉だ。

軍国主義や帝国主義の狂信的思想に支配され、アジアで武力を振るい、敵はもちろん愛する仲間を多く失った大東亜戦争の日本人が、失意の中で戦後に真逆な思想に転換した(させられた)ように、鳥羽伏見の戦いの後、殺し合いの無情に目覚め不殺の誓いを立てる「人斬り抜刀斎(緋村剣心)」に思えてならなかったし、専守防衛を謳って武力の保持を否定しながらも自衛隊を有する現代の日本に、日本刀の刃を逆側につける「逆刃刀(さかばとう)」を帯刀する剣心の微妙な自衛意識が投影されてるように見えて仕方なかったのだ。

もちろん無闇矢鱈と武力を用いる戦乱とその狂気に侵され、憎しみや復讐心をたぎらせる敵方の登場人物は、かつての大東亜戦争をはじめとする戦前の戦乱や差別、支配と抵抗、攻撃と報復の連鎖が限りなく続いた時代の代弁者であろうし、武井咲演じる神谷道場師範の流儀「人を活かす剣」は、佐藤健演じる剣心の「不殺の誓い」と同様な「綺麗事に飾られた平和主義」であったろう。

その理想と現実のギャップに苦しみながらも主人公たちは「暗黒面に落ちた戦士」達の歪んだ野望や憎悪を駆逐していく。そしてその非情な敵に打ち勝つ原資となる意識こそ「相手を殺さない以前にまず自分を守り切る正当防衛」であったりするのは見ながら思わずニヤついてしまった(^^;)

安保法制であれこれまでのPKO法案であれ、自衛隊員の身の安全が最優先にされてきたとは言い切れないものがある。まず国としての「不戦の誓い」が優先されるがために、過去の出動(派遣)では想像以上に過酷で危険な任務を背負わされていたようにさえ感じるのだ。

故に、映画上であまりにご都合主義的に立ちまわる政府高官達の行動と最後に剣心たちに贈られる敬意に「偽善」を感じてはいるものの、その姿はそのまま現代の「我々守られる側の国民の身勝手な意識」にも感じられ、わざとらしく捧げられる敬意にも不思議と共感を覚えたのだ。

まぁ、一言で言えば、こんな娯楽作品に昨年の政治的懸案のコアな部分が反映されていたように見えてなんだか得をした感じなのである(爆)期待してなかった分面白い映画ではあった。もちろん俳優陣の熱演ぶりにも称賛を贈りたい。


さて、ご挨拶が最後になってしまった。

年々加齢とともに「ネガティブ思考」「厭世観」にさいなまれることの多くなった私だが、自分を不殺(ころさず)活かす、甘っちょろくも「ポジティブ思考」「楽天主義(オプティミズム)」で、できるだけ過ごしていきたいと思う新年年頭の私である。

皆様あけましておめでとうございます。

本年もよろしくお願い致しますm(_ _)m


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